「あの上司ウザいよね」
「あの先輩マジでムカつく」
仕事は必ずしも自分の気の合う人と組めるわけではなく、気に入らない人でも協力して成果を上げなければなりません。
しかし、どうしても我慢できずにイライラする相手はできてしまうものですよね。
しかし、
- イライラすることが自分にとって損であること
- イライラする相手を意識することが無意味であること
これらが分かれば、イライラする事なく仕事ができるようになるはずです。
ここでは、新人・若手が上司・先輩に対してイライラせずに、有意義に仕事に取り組む思考法をご紹介します。
「ムカつく事」は損の積み重ねであると理解する
- 仕事の方針が気に入らない
- 無茶振りな仕事ばかり押し付けてくる
- 難癖ばかり付けてくる
その他たくさんの要因があると思いますが、職場の誰かに対して「ムカつく」というのはどこでもあると思います。
しかし、
ムカついた所で何も変わらない。
というのは紛れもない事実です。
それどころかマイナスな面がたくさんあるのです。
コミュニケーションに弊害
ムカつく相手とのコミュニケーションができないだけではありません。
イライラした態度で仕事していると、他の人たちからあなたに話しかけづらくなってしまいます。
あなたの状況に、共感して同情してくれるかもしれませんが、他人に気を遣わせて、時間を浪費させることはプラスではありません。
最終的に何もしていないのに、あなたから人が離れていくと感じるでしょう。
陰口による信頼の喪失
イライラが募ってしまうと、同僚に上司の陰口を言ってしまうかもしれません。
共感してくれると一時的に気持ちが楽になるかもしれませんが、傷口に絆創膏を貼るだけのようなもので、すぐにイライラが戻ってきます。
さらに、あなた一人の陰口がきっかけでムカつく上司や先輩の耳に入ったり、派閥のようなものが結成されたりして、まるで冷戦状態のようなピリピリとした雰囲気が職場全体に蔓延してしまいます。
あなたは職場全体をこのような雰囲気にしたかったのでしょうか?
仕事は一向にはかどりませんよね?
そして、最悪なのは陰口を言った上司や先輩の方が正しいケースです。
陰口を言えば言うほど自分の信頼を失うのは明らかですよね。
誰かにムカつくと言うのは怒りの感情なので、冷静な判断がしづらい状態でしょう。イライラしている相手ではなく自分自身を省みた方が良いかもしれません。
何にせよ、陰口は絶対にしてはいけないのです。
人生が「敵中心」となる
「敵中心って何なの?」
聞き慣れない言葉ですが、今回のケースではムカつく上司や先輩が敵に当たります。
ムカつくと言う状態は、あなたのストレスを増幅させ続けます。次第に仕事中ずっと「敵」の事を考えていたり、プライベートの時間でも「敵」の事ばかりを考えたりしていませんか?
これが悪化すると
- 「敵」に対して批判的な人を探し正当化する
- 「敵」の行動・選択は全て間違っていると思い込む
- 「敵」の不幸があなたの幸福になる
といったような状態に陥いるのです。
あなた自身に多大なストレスを与えるだけでなく、客観的に見てかなりヤバイ奴に見えることは分かっていただけるでしょう。
長期間イライラを募らせると、あなたの人間性を変えてしまうほどの危険があるのです。
イライラしない思考法
イライラする事の無意味さを理解しても、どう対処するれば良いでしょうか?
例えば、ネチネチと細かく指示する上司がいたとします。
もちろん、上司に言って変われば、あなたにとって一番良いですから、イライラする事などないでしょう。
あなたが不要だと思っている事を強要されるのでイライラしている状態です。
「あんなに細かくする必要はない」と。
それでは順をおって説明していきます。
まず相手の変化に期待しない
「細かく指示する必要はない」
実はその言葉の裏には
「上司が細かく指示するのを辞めれば良い」とあなたが思っている事です。
つまり、考え方によっては
「相手の変化に期待するだけで自分は何もしない」という姿勢です。
他人の行動を変えることは難しいです。
そんなことに注力するよりも、「自分の行動を変えてしまう事」こそ、イライラの解消のポイントになります。
相手の行動理由を理解する
自分を変えるステップとして、まずは相手を理解する事から始まります。
今回のケースでは「なぜ上司が細かく指示をするのか?」を考えてみましょう。
- 些細なミスが発覚すると、さらに上の役職から注意されて結局戻される
- 重要な取引先の資料なのでミスがあってはならない
- 几帳面な性格である
- 部下に嫌がらせをしている
番号によって印象が全く異なりますよね。
例えば1や2の場合だと、ミスが許されないのは理解できると思います。背景を知れば積極的に協力したいと思うでしょう。
3の場合は「こういうタイプの人か」で納得できるかもしれません。
逆に4.の場合だと無視で良い気がします。ある程度時間が経った後に同じものを提出しても良いレベルです。
上司には上司の立場、状況、性格があるので、それを汲み取ってうまく対処できれば最適ですね。
実はこの段階で解決できれば、あなたも上司もWIN-WINの関係になれます。
イライラしてた相手だったのに、逆に信頼関係さえ築く事が可能なのです。
例えば、なんのために使う資料かをあらかじめ把握しておいて、重要だと思われるものはしっかりと細かく作り、社内で使う適当な資料などは力を抜いて作って上司に出したとします。
すると上司から見るとは「こいつ、わかってるな」と思われて、口出す事も少なくなるでしょう。
ゲーム感覚で楽しむ
時間をかけたくなくても、上司の命令なのでしなければいけない。
無駄なことに時間を使いたくないので、例えば最小限の時間で済ませるように考え、工夫するゲームだと思ってみませんか?
そうするといろんなアイディアが思いつきます。
- よく訂正を受けるポイントだけ事前チェック
- 数十分怒られるだけで終わるのが最短なので我慢する
- どこを直せば良いか具体的に聞く
など、不要な作業をできるだけ短くするように意識して行動してみてください。
「意味のない作業を最短でするゲーム」と考えると、無駄だと思っても楽しみを持って取り組めます。
上司が意味のない仕事を自分に押し付けてきたら、
- どうすれば仕事を回避できるか?
- 最短で終わらせる手法は?
- 誰かに協力を頼めないか?
- 他の仕事に応用できないか?
など、楽しみながら無駄なことをするという手段もありますよね。
さいごに
イライラした時の気の持ち方と対処法について書きました。
- ムカつくことは無駄であること
- まず、相手を理解すること
- 最後はゲーム感覚で
「怒り」はあなたにとっても、周りにとっても、そしてムカつく上司・先輩にとってもマイナスにしかなりません。
一時的な快楽を求めて、陰口を言い合うのではなく、自分自身の行動や視野を変化させてみましょう。
相手を理解することで、本当の意味を掴めるかも知れません。
ゲーム感覚で楽しんですることで、無駄な仕事でも楽しく一生懸命やる人と評価されるかも知れません。
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