「誰もが知る超大企業に就職して退職・転職する人っているの?」
私は誰もが知る大企業を1年で辞めてしまいました。
就活前にも認識していた理由でしたが、まさかこんなに大きく辛い要素になると思っていませんでした。
そして退職後どうなったのか?
現在悩んでいる新人・若手の方で、自分のような悩みを持っている人は要注意です。
退職を決意するまで
私はメーカーの技術員として就職しました。
定年まで働けば、安定した収入と社会的ステータスを満たし続け、順風満帆な人生を送れると思っていました。しかし、会社で働き始めて、実は自分自身に嘘をついて生き続けていると自覚した瞬間がありました。
その時に「まだやり直せる」と思って辞める決意をしました。
実際にはこの記事で書いている以外の要因もたくさんあるのですが、主だった5つの要素をご紹介します。
得意であるだけで情熱がない
工学系の大学を卒業した私なのですが、そもそも工学に興味がありませんでした。ただ学生の時に少し理系科目が得意であり、就職先は見つかるだろうという思いで進学しただけ。
学校の課題をこなすだけの日々で将来についても漠然としたまま就職した私は、根本的に興味も熱意もないので、厳しい社会に耐えることができませんでした。
小さい頃に「自分の好きなことを仕事にできるのは幸せ」と聞かされていましたが、こんなに重要な要素だったとは…
良い会社に就職する事が幸せではなかった
子供の頃から親にも周りにも「良い会社に就職する事が幸せ」だと聞かされてきたし、それが正しいという風潮は日本にあると思います。私も100%そうだとは思っていませんでしたが、少なからずそうだという部分もありました。
そして実際に就職すると、
全然幸せじゃなかった。
内部の現状や実情を知らない外野が「良い」と言っていただけで、私にとってはむしろ苦痛でした。
給料、休日、福利厚生など全ての面で安定しているのが羨ましいという事で、確かにそうなのですが、戦場にいるかのように厳しい。
当たり前ですよね。世界でも最先端のものづくりをするのに休んでいる暇なんかありません。結局休日も返上して仕事や勉強しないとついていけない。
そしてその社会の中で働き続けるのです。
「その社会の中で働き続ける」というのがポイントです。結局外野が良いと言っても外野から見た話です。私のように仕事に興味もなく熱意もなければ、会社という社会の中で最下層の人間になるのです。
どんなに良い会社に入っても、社会人カーストで最下層であれば苦痛でしかありません。
実際に50~60代でお金のためだけに会社に行ってるような人はゴマンといて、誰にも頼りにされず、空気のように扱われ、表情は完全に死んでいました。
価値観が違った
「仕事に興味がない」に通づるのですが、価値観が違う。当たり前ですよね。そこで働き続けれる人、特に仕事ができる人は仕事が好きなんです。新しいものを作ったり、考えたりする事が基本的に好きな人種です。
私はそれと真逆でした。
言ってる事とかやってる事に、逆に引いてしまったぐらいです。
しかし、会社ではできる人が正なのです。
私の価値観など言っても理解されないし、逆に白い目で見られます。
お金が必要ではなく時間が欲しかった
就職先の決め手は給料もありました。私の就職先候補の中でダントツでよくて、親や兄弟、友達からも羨ましがられました。
しかし、すぐに気づきました。
そんなにお金いらないから、休ませてくれ…
お金はではなくもっとゆっくりと進めたかった。
1分1秒を急いで忙がしく仕事をし続けるのが辛かったということ。そんな事より仕事一つ一つのタスクの意味とか意義とかを理解する時間が欲しかった。結局本質を理解していなかったので、同じミスを連発するし、やれと言われた事しかできない人間になってしまいました。
上司はもちろん忙しく、私に使う時間もありません。結局放置されることになるのですが、私は放置された状態で何かをアウトプットできる人材ではありませんでした。
最終的にパニック状態に陥ってしまい、本当に何もできなくなりました。
職場と家の往復が嫌だった
決まった時間に行って、決まった時間に授業を受け、決まった時間の休みを与えられ、決まった時間に食事をとり、決まった時間に帰る…
これがすごく気持ち悪かったんですよ…
思い返せば「小・中・高」と違和感を覚えながら通っていた記憶があるんです。
人間生活をする上で重要な事はわかります。でも生理的に受け付けない感じでした。
学生生活は余裕があるので耐えれましたが、余裕がなくなると嫌で嫌でたまらなくなりました。
サラリーマンという職業が自分の性格とあってなかった感じ。
私の実家は自営業なんで、秒単位や分単位で動くサラリーマンに違和感を感じずにはいられなかったのかも…
退職・転職後は?
私が退職を決めた大きな要因を5つ挙げさせていただきました。
これらの反省を踏まえ、転職先には
- 情熱をもてる
- 時間に追われない
- 自由な時間が持てる
という職業を選択しました。
給料は圧倒的に低く、社会的ステータスも比べ物にならないくらい低くなってしまいました。
しかし、自分自身に嘘をつかず、自分の人生は自分で選択する。という信念をもって転職先を決めました。
今の会社で働き始めて5年目になりました。
他人からは共感されないことも多いですが、自分自身で納得しているという事が、生きる上でこんなに重要なものなのかと実感しています。
まとめ
大企業に就職できたのに退職した理由と、転職後の私について書きました。
職業を選択する上で大事なのが自分の気持ちに素直である事でしょう。
どんなに良い会社に入っても、自分の気持ちがついてこないと不幸になってしまうと思っています。周りの目を気にしてしまって、自分の気持ちに蓋をしているのです。
もし自分の気持ちを隠して働いていると思った人は、まずは自分を見つめ直す作業が必要なのかもしれませんね。
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