「失敗した!」
「どうすればいいんだ!?」
仕事中の大きなミスや無理難題を与えられた時に、頭が真っ白になった経験はありませんか?
私は新入社員の頃に「絶対無理だろ?どうするんだ?」みたいな案件を与えられ、人生で初めて頭が真っ白になりました。
「恐怖や不安に押しつぶされた先」みたいな感じです。何も考えれなくなり、その場で膝から崩れ落ちそうになった事を覚えています。
そんな経験をした時どう対処するべきかをまとめました。
パニックになった時の対処法
パニック状態になると思考停止して恐怖で動けないといった状態になります。こんな時には、あらかじめ決めていたルーティーンをこなす事で正常な状態に戻る事ができるのです。
パニックに備えた準備が大事。
ここではパニック状態から回復できるルーティーンをステップごとにまとめています。
以下のステップを日頃から意識しておき、今後パニックになった時には実践してみましょう。
大きく深呼吸をする
王道ですがまず実践すべき事です。
パニック状態の時はストレスがMAXの状態なので、緊張を緩めないといけません。
パニック状態になっている時は意識がそこには無い状態ですが、深呼吸する事で現実に引き返す事ができます。
一気に気分が悪くなった原因が「呼吸することを忘れている状態だった」というケースもあるようです。
周囲を見回す
深呼吸で現実に戻ってきたら周囲を見渡します。
- 現在立っている場所
- 周囲の状態(誰かが~しているなど)
- 自分をつねってみる(痛みを感じる確認)
- 何日の何時何分?
など、徐々に今現在の状態がどういったものかを把握しましょう。
正常な人が見たら「何いってんの?」という内容ですが、パニック状態になったら本当にわからなくなってしまいます。
ちなみにこの方法は「メタ検知」と呼ばれ、自分を客観視して見る事で落ち着く方法です。
自分の気を紛らわす
自分を取り戻せたと思って、すぐに仕事に復帰すると、またすぐにパニックになってしまうかもしれません。そこで、
- 一度休憩をとり、飲み物を飲む
- 心許せる人と会話する(信頼できる上司ならベスト)
など、仕事と関係ないリラックスできる外部からの刺激を取り込みます。
可能であれば会話する事をお勧めします。
何か異常を感じとってくれると気にかけてくれるし、会話を続けるために集中する事で、パニック状態になった原因から注意をそらす事ができます。
私がパニックになった時は上司が異変に気付いてくれ、数十分会話したのちに、会社の医務室にいって休みました。
あの時に話しかけてくれないとどうなっていたか今でもわかりません。
逃げ道を全力で考える
今までの事でダメならその場から全力で離れましょう。
ただし、会社から逃げるために車に乗ったりすると逆に危険なので、社内での自分の「逃げ場」をあらかじめ決めておくと良いでしょう。
逃げ場であると意識していた場所に行くだけで、「訳の分からないものから逃げられた安心感」を得る事ができます。
パニックした状態での移動は、注意力散漫な状態であるので少々危険なので、最後の手段にしておくのが良さそうです。
何度もパニック状態を繰り返す人は
ご紹介したのは「対処療法」であり「原因療法」ではありません。
短期的には有効な方法でも、問題の根源を解決しない限りは何度もパニックになってしまうかもしれません。
落ち着いた状態の時に、原因を見つめ直しましょう。仕事中にパニックになる人でも仕事以外の悩みが原因のケースもあるので、視野を広く見つめ直してください。
- 仕事についての悩み
- 家族についての悩み
- 健康についての悩み
- 人間関係についての悩み
- お金についての悩み
- 人生についての悩み
例えば、仕事中にパニック状態になった経験がある人が、仕事が原因だと思って転職。しかし再びパニックになってしまうケースもあるのです。
新卒でパニックに苦しんだ体験談
私は新入社員のころに仕事でパニックになる状態を何度も経験してきました。
対処法でその時は持ち直せても、何度も何度も繰り返してしまうのです。最初は「仕事で失敗ばかりするのがストレスになっているだけだ」「新しい人間関係に疲れているだけだ」「慣れてくれば問題ない」と思っていたのですが、一向に変わる気配がありません。
「ここで会社を辞めたら、一生逃げつづける人生になる」
そう自分に言い聞かせて働き続けましたが、ついに限界が来てしまい、布団から出る事ができなくなってしまいました。
その後、休養をもらってカウンセリングを受け続けていて一つのことがわかりました。
「自分は仕事の前に、生き方について悩んでいたんだ」
新卒で給料や福利厚生が良い大企業に運良く就職できました。順調に頑張って働き続ければ、
- 結婚
- 車やマイホームの購入
- 子育て
- 生活に余裕のある老後
- 社会的ステータス
などが実現できる確率の高い、「勝ち組」人生だったかもしれません。
しかし、私の価値観としては、低収入で結婚や子供を持てなくても、時間に自由がある人生の方に行きたいと思っていることを自覚しました。
問題は仕事で失敗しないこと、人間関係に疲れることではなく、自分自身の生き方に疑問を感じていたことにあったのです。
転職を決めた人が意識すべきこと
私はその後転職しました。以前と同じような職種ではなく、自分の価値観にあった職種に変更しました。
大企業で働いている時にも転職先を探しましたが、無意識のうちに以前と同じような職業を探している自分がいました。これでは転職先でもまた同じ状態になるでしょう。
パニックになっている人は余裕がなく、逃げるように転職活動をしたい人もいると思いますが、本当の自分の声を聞き、それに則した職を探せているか?だけは大事にして欲しいです。
さいごに
職場などでパニックになった時に落ち着く方法をまとめました。
「自分はそんなことにならない」と思っている方も多いと思いますが、おそらく誰にでもなりえることだと思います。
大事なのはパニックになった時の行動をあらかじめ決めておき、その通りに行動することです。火事や地震の避難方法や経路の確認と同じですね。
何度もパニックを繰り返してしまう人は、一度落ち着いた状態になった後に根本的な原因を探ることが大事です。
新入社員・若手など経験の少ない人には、こういった経験を1度すると転職してしまいたいと思う人もいると思いますが、いま一度自分自身を見つめ直して見ましょう。
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